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「もう消えたいんですけど」。誰かが書き込むと知らない誰かが応える。「起きてると辛(つら)くなるからゆっくり休んでね」。心を病む人が集い、病状や処方薬の情報を交換するインターネットの「メンタル系サイト」。ハンドルネーム・ロボ(41)のサイトもその一つだ。うつ病と診断されて12年、診療所を転々とした。「いつまで薬を飲み続ければいいのか」。ロボの書き込みに目が留まり、取材を申し込んだ。
※毎日新聞 2010年6月24日 東京朝刊 |
| 4万人に1人の割合で発症するといわれる難病「ポンペ病(糖原病2型)」。この病気をめぐる実話を基にした米映画「小さな命が呼ぶとき」が7月24日から全国で公開されるのを前に、北海道在住の患者、吉田彩芽君(10)と両親が東京都内で会見し、病気への理解を求めた。 ポンペ病は、グリコーゲンを分解する酵素の一つが生まれつきなかったり不足したりして筋力が低下する先天性の病気。国内で診断された患者数は六十数人といわれる。発症する時期には乳児から成人まで個人差があり、乳児期に発症すると心肺不全で1歳までに死亡するケースが多い。映画は、ポンペ病の子どもを持つ父親が自ら治療薬を開発する会社を設立する物語で、モデルとなった会社が開発した薬は世界中で使われている。 3歳で筋ジストロフィーの疑いを指摘され、5歳の時にポンペ病と診断された吉田君は「小学校1、2年生の時は50メートル徒競走で最後まで走れず、歩いてゴールしたが、(薬の投与後)走れるようになった」と話す。父尚史さん(36)は「医療関係者の間でもまだこの病気が十分に知られず、ポンペ病と分からないまま亡くなる人もいるようだ。映画を通じて多くの人に知ってほしい」。母香澄さん(33)も「私たちも(病気の)情報を発信することで、ポンペ病かもしれない患者さんの命を救う力になりたい」と話した |
※毎日新聞 2010年6月25日 東京朝刊
DHCは、カルシウムとホエイたんぱくのCBPが一緒に摂取できるサプリメント「カルシウム+CBP」を発売した。CBPは牛乳や母乳に含まれ、カルシウムと一緒に摂取すると、カルシウムの働きを高める効果があるという。CBPは生乳に0・00015%しか含まれておらず1日3粒飲むと牛乳8リットル分のCBPが摂取できる。90粒入りで420円。
※毎日新聞 2010年6月21日 東京朝刊
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セイコースポーツライフは美容と健康をテーマにした新たなスポーツサングラスブランド「ソレイユ」の商品を6月下旬から発売する。ゴルフ用のサングラスは帽子やサンバイザーに簡単に装着できるようにして効果的に紫外線対策ができるようにした。指1本でサングラスを上げることもでき、サングラスを使う時と、使わない時を簡単に切り替えることができる。サイズと色別に5種類あり、1万1550~1万2600円。
※毎日新聞 2010年6月21日 東京朝刊 |
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ペットとふれあう中で感染し高熱などの症状が出る「ペット感染症」。感染を放置すれば重症化したり、場合によっては死に至る場合もあるが、飼い主にその存在はなかなか浸透していないのが現状だ。ペット病にはどのようなものがあり、感染を防ぐためにはどうすればいいのか。適切なペットとの付き合い方も含め専門家に話を聞いた。【曽根田和久】
※毎日新聞 2010年6月25日 東京朝刊 |
医療機関で処方された向精神薬を飲んで自殺を図る人が増えている問題で、厚生労働省は、処方する際に長期、多量となるのを避けるなど細心の注意を払うよう日本医師会(日医)などの関係団体や自治体に通知した。厚労省によると、国が自殺予防の観点から医療機関に向精神薬の過量投与に注意を促すのは初めて。
通知は24日付で、都道府県や政令市のほか、精神医療にかかわる日本医師会、日本精神科病院協会、日本精神神経科診療所協会など8団体の責任者にあてて出された。
厚労省研究班が遺族との面接を通じて自殺者76人について調査したところ、半数が死亡前の1年間に精神科か心療内科を受診。このうちの約6割が、直接の死因でない場合も含め、処方された向精神薬を自殺時に過量服薬していた。
通知はこうした調査を基に、患者が自殺する可能性を考慮して向精神薬の投与日数や投与量に一層の配慮をするよう求めている。
※毎日新聞 2010年6月26日 東京朝刊
英国では、専門機関「NICE(ナイス)」が薬や検査の費用対効果を算出。推奨されたものを公的医療で提供します。ただ、問題もある。推奨されないと、患者が薬を使えなくなるからです。
日本で保険適用されているベバシズマブ(アバスチン)は、英国では公的医療でカバーされません。NICEが使用を「推奨しない」としたからです。アバスチンは1QALY5万ポンド以上です。
メーカーはもちろん、患者団体も反対した。やはり効くんです。効かないわけじゃない。ただ、効果が公費医療に値しないのです。
使用が否定された薬の中には、予後の悪いがんに使われる抗がん剤もあります。確かに、こうした薬をほかの薬と同様に評価するのは難しい。生存期間を数カ月延ばすのに多額の費用がかかる。
このため、NICEは患者が(1)予後が24カ月未満(2)ほかの治療法がない-などの場合、身体状況が完全でなくても、健康とみなして評価するようになりました。こうして、腎細胞がんの治療薬「スニチニブ(スーテント)」は英国でも公費医療になりました。
また、使用が推奨されなくても、患者が薬を使える仕組みを導入しました。例えば、多発性骨髄腫の薬「ボルテゾミブ(ベルケイド)」は患者が部分的にでも治癒しなければ、メーカーがその分を国に払い戻す。非小細胞肺がんの治療薬「エルロチニブ(タルセバ)」は、「別の抗がん剤と同額程度なら使用を推奨する」としました。
「効果に比して高すぎる」から超過分をメーカーが払えば、公費医療にするというわけです。(談 福田敬・東京大学准教授)
※MSN産経ニュース 2010.6.25 08:30
英国では、医療費に患者の自己負担がありません。政府は専門機関「NICE(ナイス)」に薬や検査の費用対効果を算出させ、公費に見合う効果がなければ税で賄わない決断をします。
大事なのは、そこで考慮されるのは単に費用ではなく、効率だということです。1人にかかる医療費や薬の値段ではなく、費用に見合う効果の有無。安くても効かなければ意味がないし、高くてもがんが治るなら、みんなで払いましょうということです。
例えば、乳がんの薬「トラスツズマブ(ハーセプチン)」。日本では薬代が1人年間約320万円かかる。患者負担は高額療養費制度がききますから、もっと安いですが、かなりの医療費です。しかし、この薬でがんの再発が抑制でき、平均して1年数カ月の生存延長が期待できる。NICEの評価では、1QALYが1万8千ポンド。この薬を使えば、追加の1万8千ポンドで健康に1年長く生きるのに相当する価値が得られるという意味です。NICEは「推奨に値する」と結論付けました。見合う効果があるわけです。
日本では従来、あまり費用対効果を考えず、新薬を公費で賄ってきました。承認された薬は保険適用され、安く使用できる。とても良い仕組みで、一つの理想です。ただ、その場合は生じる医療費をすべて負担しなければならない。自己負担の3割は既に限界ですから、保険料か税金を上げるしかない。「保険料がどんなに上がってもかまわない」とするのは、一つの考え方です。しかし、現実には難しい。技術進歩で医療費は増えている。新薬の効果を考える時期に来ていると思います。(談 福田敬・東京大学准教授)
※MSN産経ニュース 2010.6.18 08:12
イギリスの医療費は全額、税で賄われ、患者の自己負担はありません。ただ、医療費増は先進国共通の課題です。イギリスでは専門機関「NICE(ナイス)」が新薬の費用対効果を算出。政府に費用対効果に優れた薬を「推奨」し、政府はそれを公費医療に採用します。
イギリスの医療サービスは当初、「すべての治療を無料で」が方針でした。それが「すべての有効な治療を無料で」になり、「すべての効率的な治療を無料で」に変わってきています。
財源に限りがあるからです。費用だけでなく、病院や医療提供者の数も限られている。だから、何を優先すべきかを考える。税金を使う以上、明確なルールが必要ですから、経済評価のガイドラインを作って、費用対効果を算出しています。
費用対効果の算出に使用されるのは、QALY(クオリイ)という単位です。「1QALY」は、人が完全な健康体で1年を暮らすことに相当する価値を表します。新しい治療法を使うことで、1QALY増加するために必要なコストが2万~3万ポンド以下なら、薬や検査を公的医療にすることが推奨されます。貨幣価値を考慮すると、350万~520万円程度です。豪州もカナダも、日本にならって皆保険を導入した韓国も費用対効果の算出にQALYを使います。
イギリスはかつて、手術を受けるのに長い待機者リストがあったり、年度末になると手術ができない時代もあったので、お金をつけるところを考え、優先度の高いものからやっていくということが比較的、受け入れられやすいのかもしれません。(談 福田敬・東京大学准教授)
※MSN産経ニュース 2010.6.11 08:03
イギリスの医療は国営です。医療費は税金で賄われ、日本のような自己負担はない。だから、税金の使い方は効率的であるべきだという考え方があります。
英国政府は1999年、治療方法を推奨する専門機関「NICE(ナイス)」をつくり、国が提供する薬や検査に有効性、効率性が加味される仕組みになりました。NICEの代表的な仕事は薬や検査、治療技術などの経済評価。費用対効果を計算し、公費での医療提供について、(1)推奨(2)一部制約付きで推奨(3)全く推奨しない-などの結論を出します。
例えば、英国ではインフルエンザの治療薬オセルタミビル(タミフル)やザナミビル(リレンザ)は特に基礎疾患のない成人や子供への使用が推奨されていません。一日早く治る薬剤としては費用が高く、「公費投入に見合わない」という結論です。ある個人には、その一日はとても重要かもしれませんが、税金を使う治療としては見合わないと。
ただし、成人や子供でも循環器、呼吸器、糖尿病の疾患がある人や高齢者には使用が推奨されています。治療経過が悪く合併症で肺炎などを起こす危険があり、その分、医療費がかかるからです。とはいえ、英国でも新型インフルエンザにはタミフルやリレンザを広く使ったようです。新型の危険性が不明だったことや、防疫の意図があったのかもしれません。
NICEの判断は決定でなく、あくまでも推奨。使用の最終判断は臨床医に委ねられます。ただ、非推奨の薬を使えば理由を求められる。病院も費用が支払われなければ困る。推奨されなければ使えないのが現実のようです。(談 福田敬・東京大学准教授)
※MSN産経ニュース 2010.6.4 07:47